🐶 皮膚・被毛の健康ガイド

犬の皮膚・毛並みを健康に保つには?
抜け毛・フケ・かゆみの原因と
毎日の7つのケア

「最近、毛並みがパサパサする」 「フケが増えた気がする」 「よく体をかいている」―― そんな変化はありませんか? 犬の皮膚と被毛は、 体を守る大切な役割を持っています。 今回は、家でできるケアと、 動物病院に相談したいサインを わかりやすく解説します。

ブラッシング シャンプー 食事・栄養 受診の目安

制作:VISTA SHOP 編集部 |参考資料:獣医療機関・獣医療専門資料

飼い主が長毛犬の毛並みを優しくブラッシングしている様子
愛犬の皮膚と毛並みを守る、毎日のお手入れ。 ※イメージ画像です。

こんな経験はありませんか?

🐕 飼い主さん ちゃんとシャンプーしているのに、 最近毛並みがゴワゴワ…。 洗う回数を増やした方がいいの?
🌿 健康コラム 洗えば洗うほどよいとは限りません。 皮膚・被毛の観察、毛質に合ったお手入れ、 栄養、病気のサイン をまとめて見ていきましょう。
先に確認してください

皮膚がただれる、出血・膿が出る、 急に広い範囲で毛が抜ける、 強いかゆみで眠れないなどの場合は、 この記事のケアを試すよりも 動物病院への相談を優先してください。 → 受診の目安へ

1. 犬の皮膚と毛並みが健康な状態とは?

皮膚は外からの刺激や乾燥などから体を守り、 被毛は皮膚の保護や体温調節に関わっています。 見た目がふわふわでも、 毛の下に赤みやフケが隠れている場合があります。 「毛を見る」ときは「皮膚も見る」 ことが大切です。

犬の被毛をかき分けて皮膚の状態を観察するイメージイラスト
毛の下にある皮膚もチェック。 ※観察のための模式図で、 症状を診断する画像ではありません。
✨ 毛並み

いつもと比べてツヤや 手触りに変化はない?

🔍 皮膚

赤み・フケ・湿り・ しこりはない?

🐾 行動

かく・なめる・こすりつける 回数が増えていない?

抜け毛の量や毛質には、 犬種・年齢・季節による違いもあります。 大事なのは、他の犬との比較ではなく その子の「いつも」との違い です。

30秒チェック|今日の愛犬はどう?

気になる部分の観察メモとして使えます。 チェック数で病気の有無は判定できません。

※チェック内容は保存されません。 異常がある場合は、 チェックの数に関係なく 動物病院に相談しましょう。

次は、気になる症状の原因を確認 →

2. 犬のフケ・抜け毛・かゆみは、何が原因?

皮膚や毛並みの変化には、 日常のお手入れだけでなく、 寄生虫・アレルギー・感染症・ 栄養状態・内科的な病気 など、さまざまな原因が 関係する場合があります。 症状だけで原因を特定することはできません。

気になる変化 考えられること・確認したいこと
フケ・乾燥・パサつき 皮膚の乾燥、洗いすぎ、 皮膚の病気、栄養状態など。 フケが続く・赤みを伴う場合は診察を。
強いかゆみ・足先をなめる ノミ・ダニ、アレルギー、 細菌・酵母の増殖など。 繰り返す場合は原因の確認が必要。
いつもより多い抜け毛 換毛期のほか、 炎症・感染症・ホルモンに関わる病気など。 局所的な脱毛も要注意。
ベタつき・強いニオイ 皮脂や皮膚の状態の変化、 細菌・酵母による皮膚炎など。 洗浄だけで解決しない場合も。
赤み・かさぶた・湿った部分 炎症や感染症などの可能性。 こすったり、 自己判断で薬を塗ったりせず相談を。
「フケ=乾燥」「脱毛=換毛期」と決めつけないで

強いかゆみや部分的な脱毛には 治療が必要な病気が隠れることがあります。 フード変更やシャンプーの追加を 繰り返す前に、獣医師に相談してください。

💡 ミニクイズ: 換毛期なら、皮膚が赤くても心配しなくてよい?

答え:いいえ。 季節的な抜け毛と、 皮膚の炎症は別に考える必要があります。 赤み・かゆみ・脱毛が気になる場合は、 換毛期と決めつけず受診を検討しましょう。

次は、今日から始められる7つの習慣へ →

3. 犬の皮膚・毛並みを守る7つのケア習慣

健康な皮膚と被毛を維持するために大切なのは、 特別なケアを増やすことよりも、 愛犬に合った基本のお手入れを 無理なく続けること です。

犬の毛並みを飼い主がブラシで優しく整える様子
ブラシは皮膚に強く押し当てず、 毛質に合わせて優しく使いましょう。 ※イメージ画像です。
  1. 毎日、毛をかき分けて皮膚を観察する

    耳の後ろ、首輪の下、脇、内股、 足先、しっぽの付け根などを確認。 赤み・フケ・毛玉・ノミやダニらしきものが ないか見ましょう。

    ポイント:犬が嫌がるときは 短時間に分けて行いましょう。
  2. 毛質に合うブラシで、優しくブラッシング

    抜け毛や汚れを除き、 毛のもつれを防ぎます。 長毛・巻き毛では毎日のお手入れが 役立つことが多く、 短毛犬は毛質に応じて頻度を調整します。 皮膚を強くこすらないことが重要です。

  3. シャンプーは「犬用」を選び、洗いすぎない

    人用シャンプーではなく、 犬の皮膚に適した製品を使いましょう。 頻度は犬種・毛質・生活環境・ 皮膚の状態により異なります。 皮膚病がある犬は、 獣医師の指示を優先してください。

  4. すすぎ残しを防ぎ、優しく乾かす

    シャンプー後はぬるま湯で十分にすすぎ、 タオルで押さえるように水分を取ります。 ドライヤーは熱くしすぎず、 皮膚の近くに熱風を当て続けないように しましょう。

  5. 食事は、栄養バランスを第一に

    年齢や健康状態に合った総合栄養食を 基本にして、新鮮な水を用意します。 タンパク質・脂質・必須脂肪酸・ ミネラルなどは皮膚と被毛の健康に 関わります。

  6. ノミ・ダニなどの寄生虫対策を相談する

    皮膚トラブルの原因になる寄生虫の 予防については、 地域や生活環境に応じて 獣医師に相談しましょう。 寝床・ブラシを清潔に保つことも大切です。

  7. 写真・食事・かゆみの記録を残す

    同じ場所・明るさで皮膚や毛並みを撮影し、 食事の変更やかゆがる時間帯などを メモしておくと、 受診時に経過を伝えやすくなります。

皮膚の観察・ブラッシング・シャンプー・乾燥・食事・寄生虫対策・記録を象徴する7つのアイコン
今日から意識したい7つの習慣を、 イラストでおさらい。
💡 ミニクイズ: 毛玉はハサミで根元から切っても大丈夫?

答え:おすすめしません。 毛玉の下には皮膚が巻き込まれていることがあり、 ハサミでけがをする危険があります。 取れない毛玉は トリマーや獣医師に相談しましょう。

次は、毛並みと食事の関係を確認 →

4. 毛並みを良くするには、 どんな食事や栄養が大切?

犬の毛並みは、 ブラッシングだけでなく、 毎日の栄養状態とも関係しています。 ただし、 「この成分を追加すれば必ず毛艶が良くなる」 という単純なものではありません。

タンパク質・脂質・必須脂肪酸

皮膚や被毛を保つには、 適切な量のエネルギー、 タンパク質、脂質などが必要です。 リノール酸などの必須脂肪酸も、 正常な皮膚機能に関わります。

亜鉛などのミネラル・ビタミン

亜鉛などのミネラルも、 皮膚・被毛の維持に重要です。 ただし、不足だけでなく過剰摂取にも 注意が必要です。 自己判断で複数の栄養補助食品を 重ねることは避けましょう。

オメガ3脂肪酸やサプリメントは必要?

脂肪酸を含む食事の調整が、 獣医師による皮膚疾患の管理で 検討されることもあります。 しかし、すべての犬に追加のサプリメントが 必要なわけではなく、 皮膚病そのものの診断・治療の代わりにも なりません。

まず見直したいのは「フード全体」

適切な総合栄養食を与えているか、 急なフード変更がないか、 おやつやトッピングが多すぎないかを 確認しましょう。 皮膚に異常がある場合や 食物アレルギーが疑われる場合は、 獣医師と相談して食事を選びます。

わんこヴィスタは植物由来原材料を使用した、 毎日の健康維持をサポートする 犬用サプリメントです。 皮膚病や脱毛症を治療する医薬品ではなく、 毛並みの改善を保証するものでもありません。

次は、犬種・毛質で変わるお手入れのコツへ →

5. トイプードル・ポメラニアン・柴犬など、 毛質別のケア

同じブラッシングでも、 毛質によって向いている道具や頻度は違います。 毛が長いほどよい・短いほど簡単、 とは限りません。

巻き毛・ダブルコート・長毛・短毛の4種類の被毛の質感をイメージした図
左から巻き毛・ダブルコート・長毛・短毛のイメージ。 ※模式図であり、 犬種を特定した実物写真ではありません。
毛質・犬種の例 お手入れで意識したいこと
巻き毛
トイプードルなど
毛がもつれやすいため、 こまめに優しくブラッシング。 耳の後ろや脇の毛玉も確認します。
ダブルコート
ポメラニアン・柴犬など
換毛期には下毛が多く抜けることがあります。 無理に引っ張らず、 皮膚の状態も確認しましょう。
長毛
シーズー・マルチーズなど
毛が長い部分のからまり、 目元・口元の汚れを確認。 必要に応じてプロのトリミングを 利用します。
短毛
フレンチブルドッグなど
被毛が短くても、 皮膚のしわや赤み・ベタつきの確認が大切。 皮膚への強い摩擦は避けます。
ポメラニアンなどのサマーカットは慎重に

毛を極端に短く刈ると、 皮膚を日差しから守りにくくなったり、 犬種によっては刈った後の毛が 伸びにくくなったりすることがあります。 短くする前に獣医師やトリマーに相談しましょう。

次は、見逃したくない受診のサインへ →

6. 犬の皮膚トラブル、 どんなときに動物病院へ?

皮膚の変化を見つけたら、 写真とともに、 いつから・どの部位か・かゆみの程度・ 最近の食事やシャンプー変更などを記録しましょう。 以下のような症状がある場合は、 早めに診察を受けてください。

症状 対応の目安
出血・膿・ジュクジュクした部分がある 感染や強い炎症などの可能性があります。 速やかに相談しましょう。
急速な脱毛・部分的な脱毛が広がる 換毛期だけとは限りません。 早めに診察を受けましょう。
かゆくて眠れない・強くかき壊す 痛みや炎症を伴うこともあります。 早急に獣医師へ相談してください。
フケ・赤み・ベタつき・ニオイが続く 病気や感染症などが 隠れている場合があります。 繰り返すなら原因の確認を。
皮膚の変化に加えて元気・食欲がない 全身的な体調不良も考えられます。 すみやかに受診してください。
自己判断の薬・人用製品は避けましょう

人用の塗り薬やシャンプー、 精油(エッセンシャルオイル)などを、 獣医師に確認せず使わないでください。 原因によって必要な対応が異なります。

最後に、よくある質問をまとめて確認 →

7. 犬の皮膚・毛並みに関するよくある質問

質問をタップすると答えが開きます。

Q. 犬の毛並みがパサパサなのは、栄養不足ですか?

栄養状態が関係する場合もありますが、 乾燥・毛質・日常のお手入れ・皮膚の病気など、 原因はさまざまです。 まずは食事全体と皮膚の状態を確認しましょう。 急な変化や皮膚症状があれば 受診をおすすめします。

Q. ブラッシングは毎日した方がいい?

長毛・巻き毛の犬は毎日のお手入れが 役立つことがありますが、 毛質によって適切な頻度は異なります。 嫌がるほど長く行ったり、 皮膚を強くこすったりしないことが大切です。

Q. 犬のシャンプーは月に何回が適切ですか?

すべての犬に共通する回数はありません。 毛質、汚れやすさ、体調、 皮膚疾患の有無で変わります。 皮膚にトラブルがある場合は、 獣医師の指示に従いましょう。

Q. 犬に人間用シャンプーを使っても大丈夫?

日常的には犬用に作られたシャンプーを 選びましょう。 犬と人では皮膚の性質が異なり、 人用製品が刺激になる場合があります。

Q. 換毛期の抜け毛は、どこまで正常ですか?

抜け毛の量には犬種や季節による 個体差があります。 地肌が見える部分的な脱毛、 赤み、強いかゆみ、かさぶたがある場合は、 換毛期と決めつけず診察を受けてください。

Q. フケが出るときは、シャンプーを増やせばいい?

洗いすぎが負担になることもあるため、 一律に増やすことはおすすめしません。 乾燥のほか皮膚炎や寄生虫などの原因も 考えられます。 フケが続く場合は獣医師へ相談しましょう。

Q. サプリメントを与えれば毛艶は良くなりますか?

製品や成分、犬の状態によって異なり、 必ず改善するとはいえません。 まずは総合栄養食と毎日のケアが基本です。 皮膚に症状がある場合は、 サプリメントだけで 様子を見続けないでください。

まとめ| 「毛並み」だけでなく「皮膚と体調」も見守ろう

愛犬の毛並みを健やかに保つためには、 毛質に合ったブラッシング、 適切なシャンプー、 バランスの取れた食事、 毎日の観察が大切です。

そして、 かゆみ・フケ・赤み・脱毛などが続く場合は、 毛並みの問題だけと決めつけないこと。 いつもの姿を知り、 小さな変化に気づくことが、 愛犬の健康を守る第一歩になります。

参考資料

※この記事は一般的な健康情報を提供するものであり、 獣医師による診断・治療に代わるものではありません。 症状のある犬や持病のある犬のケア・食事の変更は、 獣医師にご相談ください。 VISTA SHOPによる情報提供記事であり、 獣医師監修を表示するものではありません。