🐾 犬あるある × 行動のヒント
WANKOVISTA JOURNAL

犬がベッドや床を
ホリホリするのはなぜ?
本能とストレスの見分け方

寝る前の“ホリホリ”はかわいいクセ? それとも困っているサイン? 犬の自然な行動を知り、安心できる寝床と暮らしを考えます。

ベッドを前足で優しく掘るトイプードル🐶 掘る前・掘った後を見てみよう

愛犬が突然、ベッドをシャカシャカ、ホリホリ! 毛布を寄せて、くるっと回って、ようやくストンと横になる。そんな姿、見覚えがありませんか?

「穴なんて開かないのに、何を掘っているんだろう?」と思いますよね。実はこの行動、犬がもともと持つ習性と関係する場合があります。ただし、いつもより激しく続くときは、退屈や不安、体の不快感などを考える必要もあります。

今回は、理由の解説だけでなく、ホリホリ観察カルテ・3択クイズ・おうち環境チェックまで用意しました。

最初に結論|寝る前に少し掘るだけなら、必ずしも心配はいりません

短時間掘ったあと落ち着いて眠る、普段どおり元気に過ごす——こうした場合は、自然な寝床づくりの一部かもしれません。一方、急に増えた・やめられないほど続く・鳴く・震える・パンティングする・足を傷つけるなどがあれば、状況と体調を確認し、必要に応じて獣医師に相談してください。

WHY DOGS DIG THEIR BEDS

犬がベッドや床をホリホリする7つの理由

ホリホリには、ひとつの決まった意味があるわけではありません。「掘る前は何をしていた?」「掘ったあとどうなった?」を一緒に見ることが大切です。

飼い主さんアイコン
飼い主さん寝る前にベッドを全力で掘るんだけど、結局そのまま寝ちゃう(笑)。穴が開かないこと、気づいてるのかな?
わんこヴィスタ編集部アイコン
わんこヴィスタ編集部「寝床を整える」ような自然な行動かもしれません。大切なのは掘る姿だけでなく、終わったあとにリラックスできているかなんです。
REASON 01

🛏️ 寝床を整える習性

犬の祖先が寝る場所を整えたり、落ち着けるくぼみを作ったりしていた名残と考えられます。ベッドを数回掘って、そのまま眠るならこの可能性があります。

REASON 02

🌡️ 温度や寝心地を調整したい

屋外では土を掘って涼しい場所を作る行動もあります。室内では毛布の厚みや位置を変えようとしているかもしれません。寝床の暑さ・寒さ・素材を確認しましょう。

REASON 03

🌿 包まれる場所を作りたい

毛布を寄せたり、ふちに体を沿わせたりして、落ち着ける寝姿勢を探していることがあります。安心感を求める行動と、強い不安による行動は分けて考えましょう。

REASON 04

👃 におい・隠した物が気になる

ラグのすき間やクッションの下に、おやつの欠片やおもちゃ、興味を引くにおいがある可能性も。埋めた物を取り出すような動作が見られる犬もいます。

REASON 05

🎾 掘る動作そのものが楽しい

前足を動かす感触や布の変化が楽しくて、繰り返すこともあります。目が輝いて遊びに誘うような様子なら、遊びの一部かもしれません。

REASON 06

🧩 退屈・刺激不足で発散したい

運動やにおいを使う遊びが足りないとき、掘る行動が増える場合があります。ただし「退屈が原因」と決めつけず、留守番時間や生活リズムも振り返りましょう。

REASON 07

💭 不安・緊張への反応

大きな音、環境の変化、留守番などと重なって長く掘り続ける場合は、不安やストレスが関係する可能性があります。呼吸・表情・鳴き声・ほかの行動も一緒に観察を。

ラグの上をホリホリする犬
ラグや床を掘る場合も。爪・肉球の安全と、掘る前後の行動を見てみましょう。

参考:American Kennel Club(犬の穴掘り行動)、VCA Animal Hospitals(犬の掘る動機と環境調整)。記事末に原文資料を掲載。

NORMAL OR STRESSED?

本能?ストレス?「ホリホリ前後」の3つを観察しよう

同じような掘り方でも、理由はひとつではありません。次の3つを組み合わせると、状況を整理しやすくなります。

LOOK 01

いつ掘る?

寝る直前だけ? 飼い主が出かける直前? 雷や来客などの大きな音のあと? タイミングは大きな手がかりです。

LOOK 02

どんな表情・体の様子?

穏やかな動きか、落ち着かず歩き回っているか。震え・よだれ・荒い呼吸・鳴き声・足の痛みなども見ておきます。

LOOK 03

掘ったあと、どうなる?

すぐ丸くなって眠る? おもちゃを持ってくる? それとも掘り続け、なかなか休めない? 「その後」が重要です。

NOT A DIAGNOSIS

ひとつの行動で断定しない

掘る回数だけでストレスや病気を判定することはできません。急な変化や体調面の違和感がある場合は、動画や記録を持って受診しましょう。

飼い主が落ち着いて愛犬の寝床を観察する様子
飼い主さんが見守ると、普段との違いにも気づきやすくなります。
普段どおりのケースの例

寝る前に10秒ほど掘る → くるっと回る → そのままリラックスして眠る。これは寝床を整える行動と矛盾しません。ただし、この秒数自体が安全基準という意味ではありません。

こんなときは早めに動物病院へ

急にホリホリが増えた、長時間続いて眠れない、前足が赤い・出血している、歩き方がおかしい、痛がる、元気や食欲が落ちた場合。呼吸困難や著しい苦痛が見られる場合は緊急の受診を優先してください。妊娠の可能性がある犬や、出産・ホルモン変化が関わる時期に強い巣作り行動がある場合も獣医師へ相談しましょう。

ORIGINAL INTERACTIVE TOOL

うちの子の「ホリホリ観察カルテ」🐾

4つの質問に答えると、観察のヒントと共有メモが完成。毎回の状況を見比べたり、家族・動物病院で様子を説明したりするときに使えます。

HORIHORI NOTE

そのホリホリ、どんなとき?

診断・ストレス度の採点ではありません。選んだ状況に合わせて確認ポイントを表示します。

🛏️ 寝床を整える様子かもしれません

寝る前に掘り、そのあと落ち着いて眠る場合は、自然な寝床づくりの行動と矛盾しません。

  • 落ち着いて眠れているかを観察しましょう。
  • 寝床の温度・硬さ・安全性を見直しましょう。

※個人情報の送信は行いません。メモは画面上で作成し、コピーした場合のみ端末側に保存できます。

GENTLE CARE IDEAS

「やめなさい!」より、安心できる環境づくりを

無理にホリホリを禁止すると、自然な行動の出口がなくなる場合もあります。困る場所だけを守り、犬ができる行動を用意しましょう。

CARE 01

ベッドの素材と置き場所を見直す

掘っても傷みにくい寝具、滑りにくい設置場所、犬が落ち着いて休める静かなスペースを用意します。暑いときは涼しい場所も選べるように。

CARE 02

安全な“掘っていい場所”を作る

丈夫な犬用マットや洗えるブランケットなど、安全に掘れる場所へそっと誘導。布を破って飲み込む犬には、布製の道具を与えないでください。

CARE 03

散歩とにおい遊びを充実させる

散歩でのクンクン時間、フードパズル、短い探索ゲームなどで刺激を増やします。おやつや道具を使う遊びは飼い主が見守ってください。

CARE 04

不安が疑われたら原因から見直す

留守番や音がきっかけなら、叱るより環境調整や段階的な練習を。強い不安が続く場合は獣医師や適切な行動の専門家に相談を。

あたたかい明かりの下でベッドを掘るトイプードル
安全な寝具を整え、好きな行動を無理に禁止しない工夫も大切です。

今日からできる、3分の「探してみよう」ゲーム

部屋の安全を確認し、愛犬に食べても問題のないいつものフードを少量、床の見つけやすい場所に置きます。「探して」と声をかけ、自分の鼻で見つけたらほめましょう。慣れたら少しずつ難しく。フードは1日の食事量の範囲内に調整し、誤飲しそうな物は置かないようにしてください。

飼い主さんアイコン
飼い主さんうちの子、ホリホリ職人なのかと思ってた(笑)。掘っていい場所を用意すれば、お互い気楽かも!
わんこヴィスタ編集部アイコン
わんこヴィスタ編集部その考え方、いいですね。家具を守る工夫と、愛犬の自然な欲求を尊重する工夫を、両方してみましょう。

TAKE-HOME CHECKLIST

愛犬の「安心ホリホリ環境」8項目チェック ✅

今のおうちで当てはまるものをタップ。未確認の項目を家族に共有できます。

HOME SAFETY CHECK

安全に掘って、安心して眠れる?

確認済み 0 / 8

※チェックはこの端末のブラウザ内に保存を試みます。シークレットモードなどでは保存されないことがあります。

窓辺で毛布の上を掘る犬
掘ってもよい場所をつくり、犬が安心して過ごせる環境へ。

QUIZ TIME!

ホリホリ博士になれる? 3択クイズ3問 🎯

タップすると解説が出るよ。正解数だけで愛犬の状態が判断できるわけではありません。

Q1. 寝る前に少しホリホリしてから眠る犬。最も適切な考え方は?

Q2. 掘る回数が急に増え、鳴いたり休めなくなったりしたら?

Q3. ラグやベッドを破りそうなホリホリにおすすめなのは?

正解数:0 / 3(回答済み 0問)

FREQUENTLY ASKED QUESTIONS

犬のホリホリ、よくある質問

Q. 掘るのは寝る前だけ。放っておいて大丈夫?

普段どおり元気で、短時間掘ったあと落ち着いて眠るなら、自然な寝床づくりの可能性があります。ただし床や寝具が危険でないか確認し、行動が急に変わった場合は相談してください。

Q. フローリングをホリホリするのはなぜ?

犬は床材に関係なく掘る動作をすることがあります。寝床を整えたい、においが気になる、遊びたいなど複数の可能性があります。爪や肉球への負担、床の滑りやすさにも注意しましょう。

Q. ホリホリはストレスのサインですか?

ホリホリだけではストレスと断定できません。留守番時や騒音のあとに増え、そわそわ・鳴き声・破壊行動なども見られる場合は、不安などが関わっている可能性があります。

Q. 布団を破るほど掘る場合はどうする?

布や中綿の誤飲を防ぐため、破れた寝具は使用を中止し、安全な素材や掘ってよい場所へ切り替えます。飲み込んだ疑い、嘔吐、食欲低下などがあれば速やかに獣医師に相談してください。

Q. シニア犬のホリホリが急に増えたら?

痛み、不快感、環境の変化なども考慮します。夜に落ち着けない、歩き方が変わる、混乱した様子があるなど、いつもと違う点を記録して動物病院へ相談してください。

THE LITTLE MOMENTS

最後に|ホリホリの先にある「いつもの寝顔」を大切に

一生懸命ベッドを掘って、ふうっと息をついて、丸くなる愛犬。見ているだけで笑顔になる行動です。でも、かわいい行動だからこそ、理由をひとつに決めつけないことが大切。

自然な習性を尊重しながら、気になる変化には早めに気づく。そんな小さな観察が、愛犬との穏やかな暮らしにつながります。

ベッドで安心して眠るトイプードル
ホリホリのあと、安心して眠る愛犬。いつもの姿を知ることが大切です。

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参考にした主な資料

本記事は犬の健康・行動についての一般情報です。個々の犬への診断・治療の代わりにはなりません。症状がある場合は獣医師にご相談ください。記事に使った写真はイメージです。