犬が体をかくのはなぜ?
かゆみの原因8選と
自宅でできるケア・受診目安
たまにかくのは普通? お腹・耳・足先など、かく場所で違いはある? 愛犬の「かゆいかも」に気づくためのガイド。
VISTA SHOP編集部 | 2026年10月公開
「あれ、また体をかいてる?」
愛犬が後ろ足で耳をかいたり、お腹を舐めたり。
そんな姿を見て、
「これって普通? それとも皮膚のトラブル?」
と心配になったことはありませんか?
犬も一時的に体をかくことはあります。 でも、何度もかく、眠れないほどかゆがる、 皮膚が赤いなどの変化があるときは、 原因を確認したいサインです。
うちの子、最近よく体をかくんです。 乾燥かな? ごはんが合わないのかな?
考えられる原因はいろいろ。 かく頻度・部位・皮膚の状態 を見ながら整理していこう!
強い痛み、急激な腫れ、出血、ただれ、 元気や食欲の低下がある場合は、 記事を読み進めるより 動物病院に相談してください。 顔が急に腫れたり呼吸がおかしかったりする場合は 緊急受診が必要です。
1. 犬が体をかくのは普通?
犬も人間と同じように、時々体をかきます。 短時間かいてすぐ普段どおりに過ごすなら、 それだけで異常とはいえません。 大切なのは、 いつもより増えたか・繰り返すか・ 皮膚に変化があるか を見ることです。
比較的心配が少ないことも
時々短くかいて、そのあとは遊びや睡眠、 食事をいつもどおり楽しんでいる。 皮膚の見た目にも変化がない。
注意して観察したい
何度も同じ場所をかく。舐め続ける。 皮膚が赤い・フケや脱毛がある・ においが強い・夜も眠れない。
Q. 犬が体をかくのは、 必ずアレルギーだから?
正解はB! ノミ・ダニ、感染症、刺激物などでも かゆみが起きます。 かき方だけで病名は判断できません。
2. どこをかいている? 場所別チェック
「耳だけ」「お腹やわき」「足先」など、 気になる場所を選んでみよう。 ただし、場所だけで原因を診断することは できません。
🐾 気になる場所をタップ
耳の炎症や感染、皮膚のかゆみなどが 関係する場合があります。 頭を振る、耳が臭う、耳垢が増えたときは 耳の中も要チェック。
※これは観察ポイントを整理するための機能です。 病気の診断はできません。
かく場所も大事だけど、 同じ場所でも原因はいろいろなんだね。
そう! いつから・どこを・ どのくらいかいているか、 写真や動画と一緒に記録しておくと、 獣医師にも伝えやすいよ。
3. 犬が体をかく主な原因8選
かゆみは病名ではなく症状です。 複数の原因が重なっている場合もあるため、 気になる項目を開いて愛犬の様子を 整理してみましょう。
① ノミ・ダニなどの寄生虫
ノミの吸血による刺激や、 ノミの唾液に対するアレルギーで 強いかゆみが起こることがあります。 ヒゼンダニなどの寄生も原因の一つ。 ノミが目に見えなくても否定はできません。 予防薬の使用状況も獣医師に伝えましょう。
② 環境アレルギー・アトピー性皮膚炎
花粉、ハウスダスト、ダニなどの 環境中のアレルゲンが関係することがあります。 足先、顔、わき、お腹などが気になる犬も いますが、かく場所だけで診断はできません。 季節によって変化するかどうかも 大切な情報です。
③ 食物アレルギー
食べ物に対する反応がかゆみに 関係する場合もあります。 ただし「体をかく=フードが合わない」 とは限りません。 必要な場合は獣医師の指導による 除去食試験などで評価します。 自己判断で何度もフードを 切り替えるのは避けましょう。
④ 細菌・マラセチアなどによる皮膚の感染
皮膚の赤み、べたつき、 独特のにおい、フケ、脱毛などを 伴うことがあります。 アレルギーなどを背景に 二次的な感染が起こり、 さらにかゆくなる場合も。 原因に合った検査や治療が必要です。
⑤ 乾燥・シャンプーによる刺激
乾燥した環境や、 洗いすぎ・犬に合わないシャンプーによる 刺激が関係する場合があります。 人間用シャンプーは使わず、 犬用製品を選びましょう。 すでに皮膚トラブルがある場合は 洗い方や頻度も獣医師へ相談を。
⑥ 草・洗剤などに触れた刺激
散歩中の植物、床の洗浄剤、 香料を含む製品などが 皮膚への刺激になることがあります。 特定の場所に行ったあとや、 製品を変えたあとにかゆがるようになった 場合は、その変化をメモしましょう。
⑦ 傷・異物・耳など局所のトラブル
小さな傷や異物、耳の炎症などによる 不快感を「かく・こする・舐める」 行動で示す犬もいます。 急に一か所だけを気にする場合や 痛がる場合は、無理に触らず 受診してください。
⑧ 退屈・不安など行動面の要因
習慣的にかいたり舐めたりする行動には、 退屈や不安などが関係することもあります。 ただし、 ストレスと決めつける前に、 皮膚疾患や痛みなど身体的原因を 確認すること が大切です。
アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは、 見た目だけで簡単に区別できません。 獣医師は症状の経過、 寄生虫・感染症の確認、 必要に応じた検査や食事試験などを 組み合わせて判断します。
4. 自宅でできる6つのケア
「かかないで!」と叱るよりも、 何が刺激になっているかを探し、 悪化させないこと が大切。 無理のない範囲でできるケアを紹介します。
① 皮膚と被毛を確認
毛を優しくかき分け、赤み・湿り・フケ・ 脱毛・かさぶた・においを観察。 痛がる場所は無理に触れません。
② 写真・動画で記録
いつから、どの部位を、 1日にどれくらいかくか。 変化を記録すると診察時に役立ちます。
③ 寝床を清潔に保つ
ベッドや毛布を適切に洗い、掃除・換気を行う。 洗剤を変えた際の変化もチェックします。
④ 洗いすぎを避ける
犬用シャンプーを使い、 十分にすすいで乾かす。 頻度や製品は犬の皮膚状態に合わせて 調整しましょう。
⑤ 寄生虫予防を確認
ノミ・ダニの予防状況を獣医師と確認。 自己判断で複数の駆虫剤を 併用しないようにしましょう。
⑥ 長引く場合は受診
かゆみを抑える薬や治療用シャンプーは、 原因に応じて獣医師が判断。 自己判断で人間用の薬を 使わないでください。
✅ 愛犬のかゆみ観察メモ
チェックを付けると確認済み件数が変わります。 診断ではありません。
確認済み 0 / 5
チェックがすべて付いても、 病気がないことを意味しません。Q. かゆがる犬に、 人間用のシャンプーを使ってもいい?
正解はB! 犬と人では皮膚の性質が異なります。 犬用の製品を選び、 皮膚トラブルがある場合は 獣医師に相談しましょう。
5. 動物病院に行くべきサイン
「しばらく様子を見ても大丈夫かな?」 と迷いやすいところ。 次のような状態があるときは、 受診を優先してください。
- 顔が急に腫れた、呼吸が苦しそう、 ぐったりしている
- 強い痛みや急な腫れ、 深い傷、出血がある
- 皮膚が広くただれている、 強い痛みを伴う
- かゆみ以外にも元気や食欲など 全身状態が悪い
※呼吸の異常を伴う場合は 救急対応が必要です。
- かく回数が増えた、 長時間かき続ける
- 赤み、脱毛、かさぶた、 強いにおい、フケが続く
- かゆみで眠れない、 遊びや食事に集中できない
- 繰り返し同じ場所を 舐めたりかいたりしている
Q. 耳をかき続け、 耳から強いにおいがする。どうする?
正解はB! 耳の炎症や感染などの可能性があります。 自己判断で耳の奥を掃除せず、 診察で確認しましょう。
6. 食事と毎日の健康管理も忘れずに
皮膚や被毛の健康を保つためには、 年齢や体調に合った栄養バランスのよい食事、 適切な水分、生活環境の整備 が土台になります。 総合栄養食を基本とし、 必要に応じて獣医師に 食事について相談しましょう。
ただし、 食事やサプリメントが、 寄生虫や感染症、アレルギーなどの原因に対する 治療の代わりになるわけではありません。 特に食物アレルギーの検査として 除去食試験をしている場合、 自己判断でおやつやサプリを追加すると 結果に影響することがあります。
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※ 本品はかゆみ・アレルギー・皮膚炎などの 診断、治療、予防を目的とする 医薬品ではありません。 食事制限中や治療中の場合は、 使用前にかかりつけの獣医師へ ご相談ください。
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7. 犬が体をかくときのよくある質問
Q. 犬が体をかくのはストレスが原因?
行動面の要因が関係することもありますが、 かゆみや痛み、皮膚病などを先に 確認する必要があります。 ストレスだけが原因と 決めつけないようにしましょう。
Q. 赤みが見えなくても皮膚病の可能性はある?
あります。 被毛に隠れていたり、 初期には見た目の変化が 目立たなかったりする場合もあります。 頻繁にかく、舐める、においがある場合は 相談しましょう。
Q. シャンプーの回数を増やせばかゆみは減る?
必ずしもそうではありません。 洗いすぎが刺激になる場合もあれば、 皮膚の状態によっては 獣医師の指示による薬用シャンプーが 必要な場合もあります。 自己判断で回数を増やすのは避けましょう。
Q. かゆみがあったらフードを変えるべき?
食物アレルギーが原因とは限りません。 寄生虫や感染症、環境アレルギーなども 考えられます。 必要な場合は獣医師の指導のもとで 食事を評価します。
Q. サプリメントでかゆみを治せる?
サプリメントは原因疾患の診断・治療の 代わりにはなりません。 かゆみが続く場合は獣医師の診察を優先し、 日々の栄養管理はそのうえで考えましょう。
まとめ:かく回数だけでなく、 皮膚と暮らしの変化を見よう
犬が体をかくのは、 短時間の自然な行動であることもあります。 一方で、頻繁にかいたり、 皮膚が赤くなったり、 眠れないほど気にしている場合は、 体からのサイン かもしれません。
まずは 「いつ・どこを・どのくらい」 を観察し、変化を記録すること。 必要な治療を受けながら、 毎日の食事や暮らしも整えていくことが 大切です。
愛犬が今日も気持ちよく過ごせるように、 一つずつできることから始めてみましょう。
参考資料・情報の考え方
- Merck Veterinary Manual: Itching (Pruritus) in Dogs
- VCA Animal Hospitals: Pruritus - Itching and Scratching in Dogs
- AAHA: 2023 Management of Allergic Skin Diseases Guidelines
- VCA Animal Hospitals: Bathing and Skin Dryness
本記事は飼い主さま向けの 一般的な健康情報です。 診断・治療を行うものではありません。 症状がある場合は獣医師にご相談ください。